吐き気を伴う便秘対策|薬剤師が解説します
吐き気を伴う便秘症状について解説していきます。
便秘と吐き気が同時に起こる事は珍しいことではありませんが、状況によってはすぐ病院にかかった方がいい場合もあります。
基礎知識から対処法までの解説をしていきます。
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なぜ便秘で吐き気がおこるのか?
便秘がひどい場合の多くは、肛門前の直腸部分に硬い便が溜まり、それが栓となって大腸のいたるところににたくさんの便が溜まっている状況にあります。
大腸は便の水分を吸収し体内に戻す働きがあるため、大腸に便が長い時間あるとその水分量はどんどん減り硬くなっていきます。
水分量が減りカチカチの便が肛門直前にある直腸に留まることで排泄の邪魔となり、お腹の中には老廃物が徐々に溜まっていきます。
すると、腸内細菌のバランスが崩れ悪玉菌が繁殖し、食べたもののカスは腐敗し有毒なガスがお腹の中に充満します。
悪玉菌が増えてくると腸管の酸性度(pH)がアルカリ性に傾きます。
そのことがアルカリ性の環境を好む悪玉菌の増殖を招き、さらにお通じの流れが悪化する、という悪循環を繰り返します。
このような状態になると、便が出ないのに排泄物はどんどん溜まり、しかもガスは発生しやすく、物理的にお腹がパンパンな状態になります。
排泄物やガスでパンパンに膨れ上がった腸管は胃などの内臓を圧迫し、そのことが吐き気や嘔吐、頭痛、めまいなどの気分が悪くなる状況を招くのです。
便秘の悪化により吐き気や嘔吐の症状が出ることは珍しいことではありません。
ひどい腹痛や吐き気、発熱で救急車で運ばれ、検査を受けたところ『腸内に溜まりすぎた便が原因だった』という事例があります。
また、以前私が小児科ナースの取材をした際、「ひどい便秘の子には摘便(てきべん)や浣腸をして硬い便を排泄させるところから始める」という話を伺いました。
そのナースによると、「浣腸をした後、トイレで排便する時に同時に吐いてしまう子が多いので、バケツを持ってトイレに入ってもらう」というくらい、ひどい便秘と吐き気、嘔吐はセットで訪れる症状です。
【自宅でできる緊急対策】ひどい便秘で吐き気がある場合の対処方法
吐き気の原因が便秘である場合、便秘そのものを解消するのが一番の対処法ということになります。
しかし、便秘体質の改善ということになると少し時間がかかってしまいます。
ここからは、今辛い吐き気に襲われている状況の方へ、即効性の高い対処法についてご紹介していきます。
まずは辛い状況を脱し、じっくり便秘解消に取り組める状況を作りましょう。
ここで紹介する方法はあくまでも吐き気の原因が便秘である場合に限ります。
腸閉塞などの病気が疑われる場合はすぐに病院を受診して下さい。
吐き気がひどい時の対応
吐きたい時には我慢せず、可能であるならば吐いてしまうのが一番です。
吐き気があるのに吐けない、もしくは吐いても吐き気が治まらない場合は、横になってみたり、寄りかかってみたりなど、楽な姿勢で休んでください。
その際は、お腹を冷やすと腹痛の原因にもなりますので、腹巻やブランケット、毛布などをお腹にかけたり、ホッカイロをお腹に当てるなどしてお腹を温めてください。
浣腸や坐薬に頼る
便秘がひどく吐き気がある場合は、浣腸をして直腸にたまった硬い便を排出し、一度お通じの流れを良くし腸の詰まりをリセットすると良いでしょう。
自宅でできる緊急時の対応としては、浣腸やコーラック坐薬といった肛門から入れてすぐに排泄がある薬を利用するのも一つの手段です。
とはいえ、あまりにも吐き気がある場合は自分で解決方法を考えず、専門医にかかることが安心です。
腸のマッサージを行ってみよう
腸に溜まった便やガスの排出を促すのに、腸のマッサージは効果的な方法です。
お腹を冷やさないように注意しながら、お腹を優しくマッサージしてみましょう。
基本はお腹を指先で『の』の字に撫でる『のの字マッサージ』が良いでしょう。
ただ、ひどい便秘の際はガスがお腹にたまり痛みを感じることもありますので、あまり強く押し込まずに優しくお腹をマッサージしてください。
のの字マッサージをはじめとしたお腹のマッサージの詳しい方法は以下のリンクよりご覧ください。
医師・薬剤師の「腸もみマッサージ」で便秘解消※のの字〜落下腸7種類まとめ
ガス抜きのため『うつ伏せ寝』をしてみよう
あまりにも吐き気がある時には難しいかもしれませんが、腹痛や吐き気が落ち着いて来た時に、お腹の張りの原因であるガスを抜く『うつ伏せ寝』をしてみましょう。
やり方は簡単です。
- 腹ばいにうつ伏せになる
- ゴロゴロゆっくりと転がる
詳しくはこちらのページからどうぞ。
吐き気を予防!便秘を悪化させない対策法について
ここまでは、『今辛い吐き気をなんとかする』ための、即効性のある緊急用の対策についてお話してきました。
ここからは、もう少し長いスパンで見た、『吐き気が出るまで便秘を悪化させないための対策』についてお話していきます。
お腹の張りや便秘対策の薬について
便秘を悪化させないためには、便秘薬や整腸剤などの上手に利用し、普段からお通じの流れを良くしておくことが望まれます。
緊急用として使用する薬は先ほどお話しした『浣腸』や『坐薬』ですが、ここでは普段から便秘を悪化させないために使用する便秘薬の種類と使い方をご紹介します。
基本は体への負担が少ない酸化マグネシウム便秘薬を利用し、不調時にはコーラックなどの刺激系便秘薬を使うとよいでしょう。
便秘薬の選び方については以下のページを参考に、優しいお薬を選ぶようにしてください。
また、お腹の張りが気になる方は小林製薬のガスピタンを利用するのも良いでしょう。
ガスが出やすくなる薬なので、「お腹が張りすぎて吐き気がある」という方にはピッタリのお薬です。
便が硬くなりがちなタイプの便秘の方へ
お腹の張りや吐き気が多い方は慢性の便秘の方が多く、腸の動きが悪いため、「便が硬い」というお悩みを持つ方も多いです。
お通じの硬さの調節は「十分な水分の摂取」「水溶性食物繊維の摂取」の2点の対策が必要です。
うんちの中身の80%は水分です。
水分摂取をおろそかにするとお通じは途端に硬くなるため、便の硬い方はこまめに水分を摂るようにしてください。
(※ガブガブ飲まないように注意)
また、マグネシウムなどの電解質が豊富な「硬水」を飲むのもおすすめです。
さらに、食物繊維は水分保持ができる水溶性食物繊維を意識して摂るようにしましょう。
ストレスが便秘・吐き気の原因と考えられる場合
忙しすぎてしっかりと休みが取れていない場合や、人間関係や恋愛などでストレスが急に増えた方などに見られるのが、自律神経の乱れからくる便秘症状の悪化です。
便秘の悪化に伴い吐き気やめまい等の症状が出る場合があります。
ストレスや興奮状態が続くと、交感神経が活発となり腸の動きが弱くなります。
対処方法として、ストレスをすべてなくすのは難しいことですが、ストレスの発散方法を工夫することで対応してみましょう。
たっぷり質の良い睡眠をとることや、飲酒をお休みして胃腸を休めること、お風呂に入ってゆっくりとお腹のマッサージをする、アロマでリラックスなど休息できる時間を取る事などが考えられます。
気持ちを落ち着かせ、質の良い休息を取ることで、交感神経と副交感神経のスイッチのオンオフをしっかりとできるように工夫してみましょう。
また、ご自身の好きなスポーツや趣味など、週末の時間などを利用して発散してみましょう。
上記のように普段から便秘にならないように注意しながら腸内環境を整え、生活習慣、食習慣を整えることが吐き気の予防につながります。
便秘の対策として普段の習慣を治すには以下の6STEP解消法がおすすめなので生活習慣の改善にお役立てください。
吐き気の原因が便秘以外の『腸閉塞(イレウス)』などの病気の場合
腸閉塞など大腸の病気になっている場合、激しい腹痛や発熱、吐き気を伴う症状が出ることがあります。
腹痛の痛みに波がある場合や、吐き気や嘔吐に伴い異常な痛みがある場合はすぐに病院に行くことを選択してください。
腸閉塞の場合は、症状がひどいと腸の血流がなくなることで組織が腐り、腸が破れ、腹膜炎になるなど危険な状態になります。
対処方法はできるだけ早めに病院を受診することです。
腸閉塞の原因は、腸の癒着や、腸のねじれ、便が硬すぎて流れが悪化することなどです。
便秘も甘く見ると大変なことがありますので、普段からのケアをし、吐き気、嘔吐がある際はなるべくすぐに病院に行きましょう。
便秘がひどく吐き気がある方の状況と対策の口コミ
■30代女性
普段から便秘気味で3日に1度くらい出れば普通というペースなのですが、1週間でなかった時には本当に苦しかったです。
まず下腹はパンパンでパンツがキツキツになり、食事をしてもすぐにお腹がいっぱいになってしまって食欲が落ちました。
時には吐き気がしたり、右わき腹付近がずきりと痛んだりもして、腸の中いっぱいに便が詰まっている感じがしても出る気配がなかったので、便秘薬を3個飲んだのですが、これもまた苦しみの始まりでした。
長い間腸の中に留まっていた便がカチカチになって出口付近を塞いでしまって便意が来てもなかなか出すことが出来ず、冷や汗と吐き気と腹痛に襲われながらトイレに1時間近くこもって、なんとか便を出すことが出来たのでした。
出した後は貧血みたいになってふらふらするし、もうあんな便秘にはなりたくありません。それ以来、3日出なかったら便秘薬を飲むようにしています。
■30代女性
便秘がひどくひどい時には1週間近く排便がない時もあり、そこまでくると便秘から起こるおなかの張りや、胃部不快感、吐き気や胃酸の逆流などの深い症状や、時には頭痛や不眠、じんましんまで出てくることもありました。
具体的に行った対処法は、まず便秘薬を使用しました。
便秘薬の中でも比較的にやさしい薬である酸化マグネシウムの薬を使用しました。センナなどの便秘薬は効果が強いですが常用すると耐性ができてしまうこともあるので、できる限り副作用の少ない薬を選びました。
効果はとてもあって薬をのんでからは自然と柔らかい便になり、便通が安定するようになりました。
あわせてなかなか出ないときには直接入れる座薬タイプの薬で排便を促して使用していたので、今では便秘になることは滅多になくなりました。
■20代女性
高校生の時、授業中に腹痛と吐き気が同時にきました。
季節は夏。クーラーのない教室だったので、汗が止まらず目の前が滲んできて貧血の時と似た状況に。
椅子に座っていると余計にお腹が締め付けられるため、苦しくて授業どころではなくなってしまいました。
教師に「お腹が痛い」と伝えて保健室へ。クーラーの付いた部屋のベッドで休憩すると少し楽になりましたが、お腹の張りや吐き気は治りません。
保健の先生に原因を伝え「家のトイレじゃないと便が出ない」と相談すると、「教員用のトイレなら洋式だからまだ出るかもよ」と言われ借りましたが出ませんでした。
また教室に戻ると苦しくなりそうだったので早退することにし、家に帰ると便秘の薬を飲みソファーで寝転んでいました。
その日の夜中、便を促すようなおなかの痛みがきました。
急いで、トイレに駆け込むと、どっと全部出たようですっきり。
おなかのポッコリ膨らんでいたのがへこんでいて驚きました。
出した後もふらつきと吐き気はありましたが、出た爽快感の方が上です。
次の日の学校も普通に登校できるほど回復しました。
これ以来学校で気分が悪くならないように、野菜とヨーグルトをたくさんたべるようにしました。 本当に恥ずかしくて辛い思い出です。
■30代女性
便秘歴約7年。
いい加減こんな苦しい毎日にサヨナラをしたいと、いつも思っていました。
便秘が1週間以上のことも当たり前で、ひどい時は食べたものが胃からでそうな圧迫感があり、吐き気もありますし、話す度に感じる口臭が心配です。
お腹が張って普段履けていた、ズボンが入りにくく履く事を断念する時もありました。
朝起きると、鼻とオデコ辺りに吹き出物が増えていって肌荒れが目立ってくることもしょっちゅう。
お腹が痛くなり、トイレに駆け込みますがトイレの時間も長すぎて、切れ痔で出血することも多々あります。
こんな苦しい日から解放されるため思いって病院へ行くことにしました。 たかが便秘で病院というのも嫌だったのですが、長年苦しんだことなので仕方ありません。
先生に伝えたところ、便秘になりやすい体質なんだろうと言われ「マグネット錠」という便秘薬をもらいました。
水を多めに飲むことを勧められ、飲んでみると今まで辛かった便秘からはサヨナラ。
今日は便が出てないなという時に、1錠飲めば翌日には即快調!
肌荒れもお腹の張りもおさまり、吐き気も全くない快適な毎日を送っています。
本当につらい便秘の人は病院に行くべきだと思います。
■30代女性
便秘になる時の多くはごはんを食べ過ぎた時か、逆に少食なので食べてなさ過ぎの時で、便秘になる前にまず体がダルいような倦怠感があります。
その後お腹の張りを感じ、そのうち、胃がムカムカして、喉が詰まったような感じになり、上に上がってきそうな吐き気がしてきます。
食事が問題だということは自分でも理解はしているのですが、食べむらがあるのが昔からの癖です。。。
腸のあたりのお腹が痛い時はなかなかトイレに行きたくならないし、便意がないけど出たらいいなとトイレにこもって頑張っても出ません。
4日出なかった時は、ホントに吐き気がひどくて具合が悪くて家事が出来ず寝込む事がありました。
私は、薬に頼るのは抵抗があるので、体勢を工夫してみたりします。
体操座りを長めにしていたり、おしりで歩いてみたり、腸を動かすイメージでマッサージしています。これをすると、少しは違いますね。
あと、漬物を食べると良いと聞いたので実践しています。酵素や乳酸菌の力で快腸になるようですね。
そのおかげか最近は、寝込むほどはなく1日(体調や食べ方によっては2日)で出るようになりました。
便秘による吐き気についてのQ&A
子供の便秘は、ひどくなる前に小児科にかかるようにしてくださいね。
便秘が長引き、症状が悪化した場合は嘔吐することもあります。
主な子供の便秘対策は以下のページを参考にしてください。
https://benpi-project.jp/Cure-oneself/Selecting-a-solution/Children-constipation/
自然な便秘対策として真っ先に挙げられるのは食物繊維を摂取することですが、子供は消化能力が大人よりも劣るため、あまりにも大量の食物繊維を与えてしまうと便秘の悪化を招き、吐き気や嘔吐などの原因になる可能性もあります。
消化の良い食べ物とともに、オリゴ糖や水溶性食物繊維を摂るようにしましょう。
妊娠10週目はつわりのひどい時期です。
8週〜12週くらいがつわりがひどい時期といわれているので、吐き気の原因はつわりの可能性もありますが、便秘状態で吐き気がある場合もあります。
妊婦さんはホルモンの変化や食べ物の変化、運動不足、ストレスなどさまざまな原因が絡み合いとても便秘になりやすいです。
対処方法で一番安心なのは、かかりつけの医師の処方していただく薬を飲むことです。
母子の状態を一番良く把握している専門家であるかかりつけ医に、妊婦の便秘対策アドバイスを聞いてみましょう。
また、一般的な食品で妊婦さんの便秘対策になるのはオリゴ糖です。
オリゴ糖は腸の中まで吸収されずに入り善玉菌のエサになることで、腸内環境を整えてくれます。
腸内環境が整うことでお通じにも効果的ですし、医薬品ではないため胎児にも安心です。
スーパーのお砂糖コーナーに行き、オリゴ糖を選んでみてくださいね。
また、暖かい飲み物などで水分摂取もこまめに行いましょう。
ルイボスティーやたんぽぽ茶など、ノンカフェインの暖かいお茶がおすすめです。
漢方の成分が体にあわないのか、もしくは漢方の便秘解消成分が過剰に効きすぎて胃腸がビックリすることで吐き気が起きている可能性があります。
どちらにしても体質に合っていない可能性がありますので、無理には服用せず処方してくれた薬剤師に相談してみてください。
便秘に効果的で優しい薬の選び方は以下のページがおすすめです。
https://benpi-project.jp/Constipation-goods/Laxatives/Commercial-laxatives/Remedy-ranking/
吐き気を伴う便秘について まとめ
吐き気や嘔吐は本当に辛い状態です。
腸閉塞などの大きな病気以外は、普段からお通じの流れを意識した対策が吐き気予防として有効です。
緊急時は浣腸を利用し、普段は便秘薬でコントロールしながら、生活習慣や食習慣を整えるようにしましょう。
普段からの便秘対策は以下のリンクからも見ることができますので、ぜひ参考になさってくださいね。
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【専門家が教える】便秘解消3つのコツ
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性別・年齢別の便秘対策

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