便秘の人と快便の人の差…寝る前と起きた後を変えるだけで即解決SP
【この差って何ですか?】2017年11月28日放送
加藤浩次と川田裕美がMCを務める、世の中の『差』について追求する情報バラエティ番組。
世の中に存在する『差』の原因や理由を、その分野のスペシャリストを交えながら解明していきます。
2017年11月28日の放送では、便秘に悩んでいる人にぜひ観てもらいたい、便秘体質と快便体質の人の差についての特集。
就寝前と起床後にあることに気をつけるだけで快便体質になる!?
- MC: 加藤浩次、川田裕美
- レギュラー: 上地雄輔、土田晃之
- ゲスト: 井上咲楽、高橋真麻、松本明子
- 解説: 渡邉利泰(内科医・東邦大学医療センター大森病院)
便秘体質の改善のために、食事や運動に気を遣っている、という方は多くいらっしゃるでしょう。
しかし、重要な便秘対策として意外と見過ごされがちなものがあります。
それは、『リラックスタイム』。
便秘の大きな原因の一つとして、ストレスや精神的プレッシャーが挙げられます。
ストレスやプレッシャーなどで脳が緊張状態になると、交感神経が優位な状況となります。
この交感神経優位な状況では、腸をはじめとした消化器系のはたらきが落ちてしまいます。
つまり、緊張をほぐしいかに副交感神経の優位な時間帯を増やすかが便秘体質改善にとっては非常に重要となってくるのです。
一日の終りにゆっくり湯船につかる、ストレッチやヨガで体を伸ばすなど、なにか一つリラックスタイムを習慣づけてみませんか?
睡眠の質が上がり、腸が活発にはたらきやすくなりますよ!
リラックスタイムを作るなどの『生活習慣の見直し』で便秘薬いらずの快便体質を獲得する方法は以下の記事でもご紹介しています。
こちらも是非参考にしてみてください!
お通じが良い人とお通じが悪い人の差とは?
お通じの悪い女性は年齢とともに増加傾向にあり、特に60歳以上ではなんと6人に1人が便秘になっていることが、昨年行われた調査で明らかになっています。
実際に街行く女性に話を聞いてみると、
「最高で出ない時は3日くらい便秘がち。
いつも体がだるくなってきたり、お腹がはっていくのが気持ち悪い。」
(50代女性)
「あんまり便秘がひどいとゆううつになる。
だからお薬(便秘薬)いつも飲んでいる。
便秘薬を飲まないと出ない。」
(60代女性)
「最長で1週間(便が出ない)。
便秘薬も飲んでも出ない。
便が出ないと神経的にイライラしてくる。」
(70代女性)
調査の結果、50人中なんと35人の女性が便秘で悩んでいたのです。
お通じが悪い状態が長引くと、腸に溜まった便が腐ってしまいます。
すると、腐った便から出る有害な物質が全身に広まってしまい、肌荒れやむくみなどを引き起こしてしまうのです。
さらに腐った便が大腸を塞いでしまい、最悪の場合大腸が破裂してしまうことも…。
そもそも、お通じが悪くなる原因は、加齢で腸の力が衰えたり、ストレスにより腸が正常にはたらかなくなることが挙げられます。
しかし、実はそのほかにも意外な原因があるというのです。
そこで、これまで2000人以上の腸内トラブルを解決してきた、東邦大学医療センター大森病院の渡邉利泰先生に、
年齢・身長・体重ががほぼ同じくらいの、ともに専業主婦の2人を調べてもらいました。
渡邊先生に調べていただいた2人の女性のデータ
- 46歳・161cm・61kg お通じが良い北河朋子さん 便が毎日必ず1回
- 47歳・163cm。65kg お通じが悪い 橘仁美さん 便が3日に1回
すると、やはりお通じが悪い橘さんには意外な原因があったのです!
お通じの良い人の腸では『大ぜん動』という動きがある
では、お通じが良い人とお通じが悪い人の間にはどのような差があるのかを、渡邊先生に解説してもらいましょう。
(お通じが良い人と悪い人の間にはどのような差がある?)
お通じが良い人と悪い人この2人には、腸の動きに大きな差があるんです。
実はお通じが良い人の大腸では『大ぜん動』、
お通じが悪い人の大腸では『ぜんどう運動』という、
別々の動きが起きているのです。
まずはお通じが悪い人で起きるぜんどう運動から、渡邊先生に説明していただきます。
ぜんどう運動とは、大腸がゆっくり伸びたり縮んだりして(便を)ゆっくり押し出す動き。
起きている時も寝ている時も、(誰にでも)24時間起きていると思ってください。
しかし、このぜんどう運動では、便をゆっくりとしか送り出すことができないため、この動きだけでは便秘になってしまうのです。
ではお通じが良い人で起こっている大ぜん動とはどのような動きなのでしょうか。
渡邊先生によると、
大ぜん動は、ぜんどう運動と比べると、便を押し出す速さが200倍くらいといわれている。
この大ぜん動は、1日に数回しか起きないもので、非常に珍しい運動になる。
お通じの悪い方は、この大ぜん動が起きていない。
では、大ぜん動を起こすにはどうしたら良いのでしょうか?
この大ぜん動を起こすためには、基本的には生活習慣がとても重要となる。
その中でも、ある条件を満たせば大ぜん動は誰にでも起きる。
大ぜん動を起こす条件はたった1つだけ。
そこで、お通じに悩む40代〜60代の女性7人に、大ぜん動を起こすたった1つの条件を1週間続けてもらいました。
すると、検証の結果、わずか1週間で7人中6人お通じの悩みが改善という結末になったのです!
大ぜん動を起こすたった1つの条件とは?
では、大ぜん動を起こすたった1つの条件とはどのようなことなのでしょうか?
大ぜん動をおこす条件とは、「食事と食事の間は8時間何も食べない」ということ。
しかし、起きている間に8時間食事の間を空けるというのは非常に難しい、と感じる方も多いのではないでしょうか。
ですが、日中の8時間何も食べないのは難しいという方でも、夕食を食べた後から翌朝起きて朝食を食べるまでの間の8時間何も食べなければ、その後大ぜん動は起きるのです。
長年の便秘を克服した松本明子さんもこの方法を実践!
長年の便秘を克服し、それに関する本を執筆している松本明子さんも、実はこの条件を実践していたのです。
それまで40年以上便秘で悩んでおり、6年前に克服したという松本さんによると、
物心ついた時から全く(便が)出ない。
レントゲンを撮ったら、便が4キロ詰まっていました。
便秘時代は(夜の)9時10時など、寝る直前まで食べて、朝も何か食べ物をつまんでいたので、間は8時間あかなかったですね。
それが、生活習慣を変えて、食物繊維を食べ、乳酸菌を摂りながら、夜の6時台に夕飯を食べて、12時前に寝て。
そのような生活をを続けていたら、1ヶ月弱で(便秘による)肌荒れ・肩こり・更年期障害・冷え性、それらがぜんぶ改善しました。
なぜ食事の間を8時間空けると大ぜん動が起きる?
それでは、なぜ食事と食事の間を8時間あければ大ぜん動が起きるのでしょうか?
人間が食事をすると、口から入った食物は食道を通り、胃の中に入ります。
胃ではおおよそ3時間くらいかけて食物が消化され、次に小腸の方に送り出されます。
小腸では5時間くらいかけて消化され、食物は大腸に送り出されます。
胃と腸で合計8時間かけて消化された食物がすべて大腸に送られて、胃と腸が空になった時にはじめて大ぜん動が起こるのです。
つまり、食後8時間以内に食事をすると、胃や小腸がいつまでたっても空にならないので、大ぜん動は起きない、ということになります。
名医が教えるお通じを良くする夕食&就寝スケジュール
大ぜん動を起こすのに、渡邊先生がオススメするスケジュールをご紹介します。
名医が教えるお通じを良くするスケジュール
- 午後7時に夕食を摂り、午後8時までに食べ終える
- 午後11時に就寝
夕食は睡眠の3時間前までに済ませる事が重要になる。
胃の食べ物を消化する前に寝てしまうと、睡眠が浅くなってリラックスした睡眠がとれない。
リラックスした状態だと、大ぜん動は起きやすくなる。
このスケジュール通りに過ごせば、夕食を摂り終えてから約8時間後の午前4時には大ぜん動が起きて、排便しやすい状態で目覚めることができるのです。
また、朝にもう一つあることを行うと、より排便のしやすい状況を作り出すことができる、と渡邊先生は言います。
夜寝ている間に大ぜん動が起きて、(便が)お腹のお尻に近い方まで便が流れてくる。
そこに、朝起きてコップ1杯の水を一気に飲むことで、
胃に刺激が伝わり腸の動きが活発になる。
そうすると、(さらに)朝の排便が促される。
起き抜けに一杯の水を飲むことで自然な便意を呼び起こす反応のメカニズムについてはこちら
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【専門家が教える】便秘解消3つのコツ
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性別・年齢別の便秘対策
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